警察専用携帯がスゴい!犯人逮捕に効果大! [事件/事故]
警察官しか扱えない特別仕様のカメラ付き携帯端末が、
事件事故の迅速な初動対応に大きな効果を上げて、犯人逮捕に繋がる活躍をしています。
その名も「iPhone」ならぬ「Pフォン」。P=Police。つまり警察専用携帯、という意味です。
現在、全国の警察本部でこのPフォンが運用されています。
また事件事故現場だけではなく、災害現場などでも幅広く活用されています。
(出典:shiyuan55.blog.so-net.ne.jp)
導入のきっかけは秋葉原の事件
警察専用携帯・Pフォンの主な機能は、
・110番通報の内容を文字で確認可能!
・写真の一斉配信が可能!
・盗難車の照会が可能!
・5人同時に通話可能!
・GPS機能で警察官の位置も把握可能!
・無線を使えない地下やビルでも使用可能!
という、
警察官が必要とする業務に特化した、優れた機能を持っています。
警視庁がPフォンの導入を始めたのは2009年2月です。
きっかけは、2008年6月に起きた秋葉原無差別殺傷事件でした。
多数の死傷者が出た現場から警察無線で一斉に報告が入ったものの、
様々な情報が錯綜して、事件全体の把握に時間がかかってしまいました。
この教訓を基に、通信会社と協力してPフォンが開発されました。
現在は、警視庁の地域警察官全てに配備されています。
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犯人のスピード逮捕に効果大!
警視庁では、Pフォンを使って防犯カメラに映った容疑者の画像を
現場周辺で警戒する警察官に一斉送信し、
容疑者のスピード逮捕に繋がった例が多いそうです。
また警察無線はビルや地下では使えず、初動捜査が迅速に進まなかったので、
今までPフォンが配備されていなかった地域では、
同じく犯人の検挙率アップに繋がっています。
実際にPフォンが活躍した事件の事例を見てみます。
東京都港区のJR田町駅前の書店。今年4月24日午後9時頃、客の男性(39)が女にナイフで刺される事件が起きた。約5分後、現場に駆けつけた警視庁三田署員が、店内の防犯カメラに映った紺色の上着に花柄ズボンの女の画像をピーフォンで接写。同庁通信指令本部を通じ、現場から半径10キロ圏内にいた交番勤務の警察官らに一斉送信した。 約2時間半後、約5キロ離れた渋谷駅近くの雑踏で、警戒中の警察官が似た格好の女(31)を発見。荷物から刃物が見つかり、殺人未遂容疑で緊急逮捕した。女は面識がない男性を通り魔的に刺し、「別の書店でも客を刺そうと思った」と供述しており、早期逮捕で新たな犯行が防げた。 警察無線でもこの女の情報が流れたが、ズボンは「迷彩柄」の説明だった。警視庁幹部は「伝言では実際とは違う犯人像が伝わることがあるが、画像ならより正確に伝わる」と話す。
(出典元:http://www.yomiuri.co.jp/national/20140910-OYT1T50107.html)
このように、Pフォンが犯人のスピード逮捕に大きな効果を上げています。
災害現場や行方不明者捜索にも活躍するPフォン
事件事故以外にも、全国で様々な現場でPフォンが活躍しています。
【CASE 1】
8月24日に北海道・礼文島で起きた大規模な土砂崩れでは、
駐在所の警察官がPフォンを使って、倒壊家屋などの被害状況を撮影し一斉送信しました。
北海道警は送信画像から被害が甚大だと判断し、早急に警察官の応援派遣を決めたのです。
【CASE 2】
今年5月に、東京・池袋駅前の交番の警察官が
認知症の男性(97)が電車を降りたまま行方不明になった、と家族から相談を受け、
提供を受けた男性の画像を周辺の警察官らにPフォンで一斉送信しました。
男性はすでに保護されていましたが、画像から身元がすぐに確認され、
家族の元に無事帰ることができたそうです。
【CASE 3】
警視庁とほぼ同時期に導入した岡山県警では、警察官に携帯端末を持たせて、
山で事故などに遭い自力下山できない人の救助に向かわせています。
GPS機能を利用して登山ルートなどを細かく指示し、
遭難者の位置まで誘導するということです。
流石の警察専用携帯。。普通の携帯では考えられないスペックです。
子供連れ去り事件などが頻発して、地域の安全が脅かされている昨今
そのような事件で犯人のスピード逮捕に大活躍してもらいたいです。
しかし紛失したら大変なことになるな。。
セキュリティ管理はしっかりしないといけませんね^^;
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