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梶田隆章教授 小柴昌俊氏と師弟でニュートリノ研究ノーベル賞受賞! [時事ニュース]

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東京大学宇宙線研究所の梶田隆章教授に、

ノーベル物理学賞が受賞されました!

小柴昌俊氏と同じく、ニュートリノの

研究の功績が認められての受賞です。

先日の大村智氏に続き、日本人の世界的な

快挙です。連日のノーベル賞受賞で、

日本中がお祝いムードに包まれています。


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「ニュートリノ」の研究で物理学の定説を覆す発見!










梶田隆章教授は、物質のもとになる最も基本

的な粒子のひとつ「ニュートリノ」に質量が

あることを世界で初めて観測によって証明し

「ニュートリノ」には質量がないと考えられ

てきたそれまでの素粒子物理学の定説を

覆しました。

今回その功績が評価されての、

ノーベル物理学賞受賞となりました。


日本人がノーベル賞を受賞するのは、10/5に

医学・生理学賞の受賞が決まった大村智氏に

続いて24人目で、物理学賞の受賞は去年の

赤崎勇氏、天野浩氏、中村修二氏に続いて、

11人目となります。


梶田隆章教授は、現在東京大学宇宙線研究所

で所長を務めており、埼玉県東松山市出身の

56歳です。

昭和56年に埼玉大学理学部を卒業後、

のちにノーベル賞を受賞した小柴昌俊氏が

いる東京大学大学院で、教えを受けながら

研究に従事しました。


東京大学宇宙線研究所の教授になってから

梶田氏は、小柴氏らとともに物質のもとと

なる最も基本的な粒子「素粒子」のひとつ、

「ニュートリノ」の研究を続けました。


その結果「ニュートリノ」に「重さ」が

あることを世界で初めて突き止めて、

平成10年に開かれた国際学会で発表しました。

この研究成果は、「ニュートリノ」には質量

がないと考えられてきた、それまでの素粒子

物理学の定説を覆すもので、世界の研究者を

驚かせました。


簡潔に言うと、「ニュートリノ」という目に

見えない極小の粒子の動きを観測することで

人類がそれ以前に観測してきた物理現象から

組立てた理論に、まだ足りない部分がある

ことを明らかにしたのです。


ちなみに、ニュートリノを世界で初めて観測

したのが小柴昌俊氏で、2002年にノーベル

物理学賞を受賞しました。梶田氏は小柴氏

との出会いが人生の転機になった、

と語っています。

今回の梶田隆章教授の功績は、

そのニュートリノに質量があることを

観測により証明したことです。

目の前の物質から宇宙全体までに対する、

私たちの理解を改める革新的な発見でした。


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「ニュートリノ」は直径1ミリの1000兆分の1以下!




ニュートリノは、私たちの身の回りにも

飛び交っている素粒子の一種で、物質を作る

最小単位「原子」をさらにバラバラにした

うちの1粒、といったら言いと思います。

つまりこれ以上は分けることができない

最小極小の粒です。地球上の1センチ四方

の狭い範囲には、太陽から1秒間に660億

個のニュートリノが降り注いでいます。


しかし、その性質にはわからない部分が多く

質量、つまり重さはないと考えられて

いました。ニュートリノの直径が、

1ミリの1000兆分の1以下と極めて

小さく、人や構造物等どんな物質だろうと、

地球などをスルスルとすり抜けてしまうため

観測が非常に困難だからです。

よく"オバケ"や"幽霊"に例えられます。


どれぐらい小さいのかというと…


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(出典:東京大学宇宙線研究所)


まず、原子の中心にある原子核は、東京23区

の中心にサッカーボールを置いた位小さい。

ところがその原子核の粒の一つの陽子と、

ニュートリノを比べると、地球と米粒とを

比べるみたいに小さいというんです。

もう想像がつかない程の小ささ…


ニュートリノの性質を詳しく調べるため、

梶田さんらの研究グループは岐阜県飛騨市の

地下1000メートルに設けられた

「スーパーカミオカンデ」という施設で

観測を始めました。そして、

大気中から飛来したニュートリノの様子を

詳しく観測することに成功しました。


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(出典:スーパーカミオカンデ公式HP)


この施設は壁一面に取り付けられた高感度の

センサーで、ニュートリノが水と反応した時

に出るわずかな光をとらえることで、

ニュートリノの飛んできた方向や時刻などを

正確に把握することができます。


観測の結果、梶田氏らの研究チームは

太陽から放出されたニュートリノの数が、

予想される数の半分程度しか地球に届いて

いないことを明らかにし、

地球まで飛んでくる間に、別の種類の

「ミューニュートリノ」に変化する、

「ニュートリノ振動」という現象が起きて

いることを世界で初めて証明しました。


これによってニュートリノには質量がある

ことが裏付けられ、梶田さんらの業績は

世界的に高い評価を受けました。






原子よりさらに小さいニュートリノ。

専門家でなければ聞く機会がほとんど無いと

言葉だと思います。高校の化学では原子陽子

までは習いましたが、その先がまだまだ

あるんですね。。


去年ノーベル物理学賞を受賞した中村修二氏

が発明した青色発光ダイオードは、今や

信号機など日常至る所で使われてます。

梶田教授は、ニュートリノの研究成果という

のは、青色ダイオードのような我々に身近な

もの…になる訳ではなく、人類の知の地平線

を広げるような、個人の好奇心から研究する

分野である、と語っています。

ノーベル賞受賞者が日本人から多く輩出

されることを誇りに思います!


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