SSブログ
SSブログ

後藤健二氏へシリア渡航中止要請 外務省が3回も出していた [時事ニュース]

20140924_APN_kobaniMAP.jpg

2日のBSフジの番組で、世耕弘成官房副長官が

「イスラム国」に拘束された後藤健二さんに対し、

外務省が昨年9~10月にかけて計3回、シリアへの渡航中止を要請していた、

ということを明らかにしました。

政府関係者によると、後藤さんの渡航計画を把握した同省は

電話で2回、直接面会して1回、渡航中止を求めたという。

しかし、後藤さんは10月末にシリアに入国した後、行方不明になりました。

これに関連し、世耕氏は

「命を守れなかったのは政府の責任だ。自己責任論には立たない」と述べました。

(出典:後藤健二さん:世耕氏「外務省が計3回、渡航中止を要請」)



スポンサード リンク





後藤健二氏だけではない、20代女性ほか複数人が渡航、構成員になった?





イスラム国に足を踏み入れようとする日本人は、

拘束された後藤健二氏や湯川遥菜氏だけではありません。

2014年10月には、活動に参加しようとした大学生が警察から事情聴取を受けたのを始め、

フランス人の夫と現地入りしたという20代女性の存在が年末に報じられました。


フランス人の夫と現地入りしたという女性は、

フランス大使館などから自粛を求められたが、シリアで難民救助などの人道支援がしたいと話し、

説得を振り切って現地へ向かったとのことです。

シリア国境のガジアンテップに向かったことまでは確認されているものの、

その後の消息は不明だそうです。


また、週刊文春の記事では女性のほかに日本人5人が現地入りしている可能性があるとする、

公安関係者のコメントが紹介されています。

うち1人は戦闘員として訓練を受け、多数を殺害したとの情報もあると語っています。


戦闘員として現地を目指した人はほかにもいます。

14年10月、大学生が都内の古書店の張り紙を見てシリアへの渡航を計画。

警視庁から事情聴取を受けた際に「戦闘員として働くつもりだった」などと話したことが報じられました。


ただ、外務省の公式見解では日本人が構成員や戦闘員として参加していることは否定されています。

14年10月、岸田文雄外相は会見で

「少なくとも私は今現在、イスラム国において日本人が活動しているという情報は承知していない」と発言。

その後も、参加を計画した人がいたという発表は無いため、現段階では報道以上のことは分かりません。


こうした人たちは、今回と同様に人質として拘束される恐れがあります。

相次ぐ渡航を止める手段は無いのでしょうか。


スポンサード リンク





外務省の渡航禁止命令や退避勧告に強制力はない?




今回のような悲劇が2度と起こらないためにも、

日本人のイスラム国入りを阻止することはできないのでしょうか?


外務省の渡航情報では、イスラム国の支配地域には退避勧告が出されていますが、

残念ながら勧告は法的な強制力がなく、個人の渡航を禁止したり退避を命令したりすることはできません。


また、海外渡航の自由は憲法22条に

「何人も、外国に移住し、又は国籍を離脱する自由を侵されない。」

という条文がある通り、認められているわけです。


事情聴取を受けた学生も、刑法93条「私戦予備および陰謀罪の疑い」※を適用して旅券を差し押さえた形で、

イスラム国入り自体を違法だとした訳ではありません。

(※外国に対して私的に戦闘行為をする目的で、武器や資金を準備、陰謀した者について定める法律)


実際に後藤氏をはじめ、複数のジャーナリストらがイスラム国の「首都」とされるラッカに入っています。

毎日新聞によると、外務省は今回の日本人女性の渡航をめぐり、旅券法第19条にある

「生命、身体又は財産の保護のために渡航を中止させる必要があると認められる場合」

にパスポートの返納を命じることができる規定を適用しようと一時検討したといいます。

しかし、結局は夫妻が「危険地域に行かない」と話したため断念したとされます。


現状では、イスラム国入りを止めることは法的にも不可能だといえます。

今の状況では、いつ第2、第3の人質事件が起きてもおかしくありません。




依然世論で巻き起こっている自己責任論。

政府関係者が「命を守れなかったのは政府の責任、自己責任ではない」と言っても、

その守る対象は、自分の意志で、覚悟を決めて危険地帯に行く人達で、

外務省が渡航禁止指定している場所に、無謀にも立ち入る人達です。


後藤健二氏は、「自己責任で行きます」とビデオメッセージまで残していました。

結果的に拘束されてしまい、イスラム国のプロパガンダに利用されてしまったのは否めません。

ジャーナリストとして、他にやるべき役割があったのではないか、

自分の命の重さをもっと考えるべきではなかったのか、という思いに駆られます。


記事出典:20代女性ほか複数人が渡航、構成員になった? 日本人のイスラム国入りは止められないのか


スポンサード リンク




Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...
nice!(5)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

nice! 5

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。